
座りっぱなし症候群。
一日中パソコンの前に座りっぱなしの仕事で腰痛や肩こりに悩まされている方も多いと思います。最近では、「座りっぱなし」は寿命を縮めるともいわれています。しかし仕事環境を変えることは難しいので、何か解決策などあるのかどうか?調べてみました。
座りっぱなし症候群とは?
「座りっぱなし症候群」とは、長時間座っていることによって、エコノミークラス症候群のような症状を起こすことです。長時間座ったままだと、脚が曲がった状態が長時間続いていることになります。そうなると、静脈環境が悪くなってしまい、血液が足から心臓に戻りにくい状態になってしまいます。さらに、オフィスで仕事をしていると水分補給がおろそかになりがちですが、血液中の水分が不足すると、血液がドロドロになってしまうので血流が悪くなってしまいます。これらが重なって、 脚のむくみや肩こり、乾き目といった不調がおこりやすくなります。
【座りっぱなしで症候群で現れる体の不調】
●肩こり ●頭痛 ●腰痛 ●冷え ●むくみ ●目の疲れ
長時間座ることは寿命を縮める?
イギリスのレスター大学の研究者が、糖尿病と生活習慣の関連性について調査をしたところ、適切な運動量をこなしていると申告した人よりも、立っている時間が長いと申告した人の方が、血糖値やコレステロールなど糖尿病の原因となる値が低いということがわかったそうです。
以下2つの実験によると長時間椅子に座る人は、そうでない人とくらべて寿命が短くなることが証明されたということです。
1.実験によると、男性で一日に6時間以上座っている人は、3時間以下しか座っていない人と比べて、寿命が数年短くなる。
2.他の実験では、男性で週に23時間以上座っている人は、11時間以下しか座っていない人と比べて、心臓病になる確立が64%も高かった。
1日に6時間座る生活を続けていると、たとえ日常的に運動をしていたとしても1日に3時間しか座らない生活の人に比べて15年以内に死ぬ確率が40%増えるとのこと。研究によると、このリスクを回避する方法はただ一つしかなく、それは「座る時間を減らす」ことだそうです。レスター大学の研究者は、「糖尿病のリスクを患っている人は、座っている時間を1日90分短くすることで、糖尿病を防ぐことができるかもしれない」としているそうです。
座りっぱなし症候群の予防法は?
1. 定期的に脚の曲げ伸ばしをする。
時々デスクの下で脚の曲げ伸ばしをしましょう。
2. まめに水分補給をする。
8時間座りっぱなしだと約500cc~600ccの水分が失われてしまうそうです。最低でもその倍は水分を補給するようにしましょう。
3. 最低でも1時間に1回は椅子から立ち上がる
血流を良くするため1~2時間毎に席を立って歩くことが望ましい。
4. 座る姿勢を常に意識
椅子に深く腰掛けて、足をまっすぐ床につける。背筋を伸ばし、腰が自然な内側カーブを描くようにする。
座りっぱなし症候群が太い脚の原因に!?
座りっぱなし症候群になると脚が太くなりやすくなります。脚に血液がとどまるので、むくみやすくなり、細胞の毒素や老廃物が排出しにくくなります。脚に毒素や老廃物が溜まると、脚の脂肪が分解されにくくなります。毒素や老廃物が体内に溜まると、 肌細胞が正常に働かなくなって肌が荒れたり、体内器官が正常に働かなくなって体調が悪くなったりします。それと同様に毒素や老廃物は脂肪分解の妨げにもなります。
・・・ということです。会社でデスクワークをしている方は、机の下で足首を回したりして、少しでも血流をよくするようにしてみてください。意外に体の不調が改善していくかもしれません。トライしてみましょう。
追記:スタンディングデスクのメリット
最近、家のワークスペースの机を買い替えようと思っていたんですが、スタンディングデスクも検討してみようと選択リストに加えました。スタンディングデスクには、いろいろなメリットがあるようです。
●筋力増強(立ちっぱなしなため、脚の筋力、背筋、腹筋も鍛えられます。)
●血流が良くなり、肩こり等々が減る。
●集中力が高い状態に保たれる。眠くならない。
●背中や腰の痛みを減らす(姿勢を維持できる)